観劇初心者の記録

観劇の記録など

グランギニョルの幕が閉じる⑦ アンリ、キキ、オズについて

まだロスです。

口調がだんだんくだけてきてます。すみません。

 

 

ネタバレ。

 

 

◆アンリ・ガトーについて

 

無気力な死にたがりの少年。

バルラハの実験で不死の体を得たが、不老ではない。

バルラハが老化の兆候って言っていたけど、実年齢はいくつなんだろう。下手したら数百歳ってこともあるのか…?

何に対しても投げやりなようで、ちゃんとキキの言うこと聞いたりオズのことも仲間として見ているのにぐっとくる。

きっとアンリはオズの予言に救われたはず。

強制収用クランに送致されてから、いつか薬の効果が切れて安らかな死が訪れるといいな。

実年齢が数百歳だとシルベチカみたいに急速な老いがやってきたりするんだろうか。

衣装は白〜グレーの幻想的な雰囲気で、袖や裾がゆったりとしたシルエットは宮廷道化師を思わせた。

王のために道化を演じる繭期の少年少女たち。

 

◆藤木さんについて

 

藤木さんは菊池さんとは逆の意味で実年齢とのギャップにびっくり。20そこそこだと…。

見た目が本当に少年のようだし、飛び回るような身軽さだし、声もなんだか幼く聞こえた。

末満さんが仰るとおりアクションもすごい。

あの動きにくそうな衣装で縦横無尽に舞台を駆け回る。

この舞台本当に実力者揃いなんだな、と改めて思わされた。

 

◆キキ・ワトソンについて

 

キキは目に映るもの全てが愛しくなってしまう繭期の症状を持つ。

「愛しているから殺してあげる」的なことをダリに言っている時のサイコパス感がすごい。

元気で明るい女の子のようだけど、オズとの会話から想像するに キキは繭期の症状で愛おしいのか、本心からなのか わからなくて不安だったんじゃないだろうか。

自分の感情が『症状』かもしれない。大事に思っているものを 未来の自分は自ら手放してしまうかもしれない。

アンリやオズへ向けられたのは、キキの心からの愛情だったのが救い。

イレギュラーの能力は高い戦闘能力だったけど、なんでも愛してしまう女の子にそのイレギュラーを与えるのが末満さんというかグランギニョルの世界だなぁ。

オズの予知と別れのシーンはLILIUM観劇勢にはたまらなかった。

もう泣かないと決めたをここで流すの…。

泣かないと決めたキキが泣くんだ…。

 

最後、1人だけ逃亡したキキ。

オズが予知したマリーゴールドの未来がLILIUMのあれなので、どうも希望の光とは思えなかったのだけど

マリーゴールドと切り離して考えたら、愛する人と出会って子どもが生まれたという未来があることは希望なのかな。

もしもグレコと出会って…なら、すごく尻に敷きそう。

 

 ◆田村さんについて

 

グランギニョルにめいめいが出演すると知って、チケット取れるだけ取ろうと思った。

めいめいが出ていなかったら一回行くだけだったかも。

ハロプロが好きで、特に歌がうまい子が好きで、推していためいめい。

普段は可愛い声と甘えた喋り方だけど、演技になると豹変するところ。

歌う時、一つ一つの言葉を丁寧に発するところ。

モブの時は楽しそうなところ。

たくさん目に焼き付けられた。良かった。

めいめいの実力はわかってるから期待値も高ーくしていたけど、やっぱり超えてきた。さすが。

ダミアンの首に足をかけるところ、アイドルだったらできなかったね…。

効いてねえよお、のとこもギリギリかなぁ?

アイドル続けながら女優やって欲しいなと思ってたけど、制限されることも出てきてしまうと思うので卒業して幅が広がったのは間違いない。

殺陣も歌ももちろん演技も、あれだけ仕上げていたからこそ東京千秋楽は本人も悔しかったと思う。

しょうがないとはとても言えないけど、きっとこれを糧にもっと成長してくれるはず。

これからも追っていきたい。ゆるくだけど。

 

◆オズ・ローナンについて

 

事前にサトクリフの弟と言われてたから、オズもサトクリフみたいに悪役然とした感じかと思ったら正反対だった。

何でも自分のせいにして、ごめんなさいごめんなさいと謝り続けるのが繭期の症状。

でも、イレギュラーの能力はサトクリフに似ている。サトクリフは人の死に様が見え、オズは未来が見える。

オズはアンリの死が見えたから、サトクリフよりもイレギュラーの力が強いのかな。

キキの未来の件は、マリーゴールドに転生したっていう解釈でいいんだろうか。

別れのシーンでは、キキが一緒に戦い続けた別の未来が見えたりしたのか。

それとも、未来が見えたからそれに則って、そうなるべく行動したのか。

まだまだイレギュラーについても知りたいことがたくさん。

 

オズは気が弱くてキキに守られてばかりの弟キャラのようだけど、キキに別れを告げるシーンでは意志の強さを感じたし、最後までキキを心配していたオズの愛情深さには泣けて仕方ない。

 

◆大久保さんについて

 

大久保さんはDステTRUMPで観てるけど、そこまで印象になく…正直D-BOYSのメンバーもまだ全員は把握できてません。

そんな状態だったけど、大久保さんも器用でなんでもこなす人だった。

大久保さんのデリコ家の使用人が大好き。武田鉄矢っていうかホリ。ホリがいると思った。ほんとに。

歌姫のダンサーの時もしなやかな動きで目をひいた。

思ったよりもお若いけど、子役として活動もされてたからキャリアがあるんですね。

歳の割に落ち着いた雰囲気なのはそのせいか。

オズ、素敵でした。

グランギニョルの記事を編集しました。

基本的にスマホで更新してたのですが、パソコンからだと色々編集できることに今更ながら気づきました。

 

グランギニョルの感想記事のみ、少し編集しましたが内容はほぼ変わっていません。

 

もう少しでグランギニョルの感想も書き終わります。

拙い文章ですが、ご覧いただきありがとうございます。

グランギニョルの幕が閉じる⑥ ジャック・ブレアと黒猫について

ネタバレ

 

 

◆ジャックブレアについて

 

血盟新聞社の記者で、黒薔薇館のメンバー。

ゲルハルトに自らの立場を利用した情報提供するなど協力している。

ダリのことは快く思っておらず、失脚させたいと思っている。

オレンジ色のおかっぱ頭でオネエ口調のアクの強い人物。

 

ジャックが登場する場面は物語中盤までのキーとなるところ。

ゲルハルトが原初信仰者だとわかるシーン、フリーダへの取材と称してデリコ家に潜入するシーン。

インパクトのある見た目としゃべり、声音で物語のポイントとなる部分を盛り上げていく。

 

ジャックは本当に原初信仰者なのか。どちらかというとゲルハルトに心酔しているように見える。

ジャックのゲルハルトへの感情は、ハンスがダリに尽くすような忠誠とはまた違うもの。高貴な身分への興味や憧れが反映されているのかな。

 

◆服部さんについて

 

キャラが立っているのもあるけど、ダントツで印象に残った。

舞台を観ているなあと実感させられるお芝居。

オカマ口調の時の軽妙さから男の声に戻る瞬間の切り替えとか、フリーダに取材する時の適当な相槌(完全にほむほむって聞こえる)とか、日に日に大きくなる春林とデリコ家で会った時の反応とか、見ていて聞いていてとても楽しい。

ご本人的には良くないことかもしれないけど、セリフがとんだ時の勢いも好きだった。素晴らしい役者さんだと思いました。

 

 

◆黒猫について

 

春林とは旧知の仲?の情報屋。

猫耳の帽子にしっぽ付きの毛皮の服に薄汚れた顔といういかにも怪しい出で立ち。

曰く、吸血種だろうが人間種だろうが金さえ払えば同じとのこと。

辺鄙な酒場をねぐらとしている。

 

ダリが春林やマルコたちと黒猫のもとを訪れた際、マルコ=ヴァニタスという名前に違和感を覚えていたよう。

2回目以降、黒猫が疑問を持っているのがわかった。初日はわからなかった。

確信を持っていたわけではなさそうだけど、それなりに多数の事件があるだろう中で

数年前の事件の被害者であるマルコ・ヴァニタスの名前を憶えていたというのはかなり記憶力が良いのでは。

 

 

◆菊池さんについて

 

黒猫の風貌は顔があまり見えないうえに背も曲がっているから結構年配に見える。

思ったよりもお若くてびっくりした。40代くらいの方がやってるのかと。

黒猫以外にもデリコ家使用人や黒薔薇館の歌姫のバックダンサーなど色んな役で舞台を支えられていたけど、本当に器用。

ただ、本当に申し訳ないのだけど、サンシャイン池崎の印象が一番強く残ってしまった。

 

 

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グランギニョルの幕が閉じる⑤ バルラハとダミアンについて

本当に終わってしまった。

グランギニョルの幕が閉じてしまった。

 

グランギニョルは、その裏にある愛の分だけ大きくなる。

観終わってから、ずっとこのお話の残酷さとそれぞれの愛を考えている。

素敵なキャストとスタッフが作り上げた素晴らしい舞台、観劇できて本当に良かった。

お疲れさまでした。ありがとうございました。

 

 

 

ネタバレ。

 

 

◆バルラハ・ベルについて

 

不老不死の研究をしている人間。繭期を誘発(または増幅)させる薬を開発した。

繭期に複数人にイニシアチブを掌握されると、様々な特異能力を目覚めさせることができるという。

また、繭期とはTRUMPとの結びつきが強い時期であり、繭期の少年少女の精神状態がTRUMPにも影響を及ぼすと仮説立てている。

バルラハはイニシアチブの色んなことを教えてくれたけど、バルラハ自身のことはよくわかりません。

本当に純粋な人間なのか?バルラハが不老不死を求める理由は…?

人間も不老不死になれるのか?それとも、吸血種の誰かのために研究しているのか?

スーラとの関わりは?

疑問がたくさん出てくる。

 

グランギニョルの中では、繭期の3人の保護者(さらってきた子たちだけど…)のようにも見える。

アンリを大事にしているようなセリフもあるけど、それはアンリたちが試練に耐えて永遠の命に近づいているから。

そこにあるのは愛情ではなく興味。だと思う。

 改めて思い返すと、バルラハはファルスに重なるところがある。

少年少女に仮初めの永遠を与える者。

 

バルラハが『ファルスよ…』って呼んだ時、まさかグランギニョルにファルスが!?って一瞬びっくりしてしまった。

その後の流れでアンリのことだとわかったけど

 

(お前たちしかいない、とは言っていなかったのでアンリ1人のことと解釈してます。)

しばらくドキドキしていた。

 

時系列で考えればソフィ=ファルスよりもアンリ=ファルスの方が先だ。

TRUMPシリーズにおける『ファルス』は少なくとも2人。

永遠の命を与えられた者をそう呼ぶのか。

だとしたらリリーも?疑問だらけ。

 

バルラハの話に戻ろう。

今後バルラハのことを詳しく語られる機会はなさそうだけど、どんな生い立ちでなぜ原初信仰者になって

どうやってマルコ=ダミアンと出会って協力関係になったのか。

バルラハが人間だからこそ、他の登場人物よりも気になる。

 

 

◆窪寺さんについて

 

窪寺さんも、染谷さんと同じく刀剣乱舞でお芝居を観た。

刀剣の記事でも書いたけど、初演と再演の窪寺さんのお芝居の違いに感動した。

同じキャスト、同じ台本でこうも違うかと衝撃を受けて観劇にハマった、きっかけのうちのお一人。

 

年齢不詳、不気味なバルラハだけど窪寺さんがやるとかっこいい。

今回のバルラハ役は他の役に比べて余白が少ないと思うので、他の舞台も拝見してもっともっと色んな表情を見たい。

 

 

 

◆ダミアン・ストーンについて

 

ダミアンもまた、謎が多い人物で…

TRUMPが吸血種の祖として誕生した頃の側近で、ダミアンもまた千年を生きているという。

グランギニョルを仕組んだのはダミアンで、ウルの復讐心を利用し、美しい残酷劇をTRUMPに捧げるためだった。

歌麿の家族を殺した人物も同一かと思われたが、ダミアン・ストーンとは 初代の人格をコピーされた数多の人物たちであり、探していたダミアンではなかった。

 

グランギニョルで個人的に一番驚いたのはここ。

人格のコピー!!まさかそう来るとは。

末満さんの頭の中こわい。

 

ダミアンコピーは何人もいて社会に紛れているという。TRUMPの、LILIUMの、SPECTERのあの人物もダミアンコピーの可能性があるのだろうか。

あとは血盟議会との繋がり。ダミアンは意図的に社会に放たれている可能性もあるのでは。

色々考えてしまって収集がつかない。

 

 

◆日南田さんについて

 

剣を持ったまま前転したところで既にびっくりしてたけど、前宙やらバク転やら されてた気がする。

とにかく派手なアクションで、見ていてワクワクするけどハラハラもして

ああ生で舞台観てる!!という気持ちが最高潮だった。

アクションだけじゃなくて、常に三白眼で目を見開いているような表情は狂気を感じ、目が合うとゾッとする。

メイクも髪型も派手だから、そちらに目が行きがちだけどDVDでぜひ!表情も!見てください!

ステーシーズにも出演されているようなので、日南田さん目当てで見返そうと思う。

ヘルメットだからな…見つけられるかな。

 

 

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グランギニョルの幕が閉じる④ スーとフリーダについて

ネタバレ。

 

 

 

 

◆スー・オールセンについて

 

 

異教団殲滅作戦の際、ダリの命を救った人間種の女。

教団がTRUMPに捧げるための供物であり、奪還される可能性が高いと考えたダリが 血盟議会に引き渡さずデリコ家で匿った。

実際は、マルコ=ウルがダリへの復讐とグランギニョルのためにデリコ家でダリの周辺や内情を探らせていた。

こう、ウルのためにデリコ家に潜入し諜報活動をしていた…と文字にするとスパイのようだけれど、スーのことは とてもそう思えない。

デリコ家に匿われフリーダやダリの優しさに触れ、ウルへの愛情や復讐心との狭間で苦しんだ人。

原書信仰の両親の元に生まれたが故、背負うことになった呪い。

自らの生と、生まれてくる子ども(ウル)の生を呪うスー。

吸血種に翻弄され続けたスーが、フリーダに心を救われ、ダリに子どもを託すことになるのもまた因果。

 

デリコ家に匿われているとき、スーは どんな思いだったのか。

悪口を言い合いつつ気にかけてくれるダリ、身重な体と心を労わってくれるフリーダは ウルに次ぐ、もしかしたらウルと同じくらい大事な存在になっていったのではないか。

デリコ家にいた数か月が、スーの人生における幸せの大部分を占めているのかもしれない。

 

 

◆田中さんについて

 

 

演技経験はあまりないのかもしれないけど、細い手足と白い肌からあふれる透明感がひときわで スーの無垢なイメージにぴったり。

華奢で儚げで 生意気。

演技力とか、表現力という意味ではまだまだ発展途上なのかもしれない。

だけど、周りのキャリアを積んだキャストに喰らいついていく姿が印象的だった。

それとカーテンコールで度々見せる涙は、こちらの感情をさらに高まらせた。

 

 

◆フリーダ・デリコについて

 

フリーダは愛の人。ダリへの愛情、スーへの親愛、共存主義という博愛。

ハート型の髪型はそれを表しているのかな。

「幸せであろうと努力しています。」

グランギニョルの中で、一番印象に残っているセリフ。

生まれも育ちも良く、全てを持っているように見えるフリーダが幸せであろうと努力している。

今まで末満さんのお話で教訓のようなものを感じることはなかったけれど、フリーダの生き様には胸を打たれたし衝撃を受けた。

 

影響されやすいなあと思うけれど、私は観劇や映画鑑賞、読書のあとは自分を顧みる機会が与えられるような作品ほど印象に残る。 

好きとはまた違う。

それはお話の面白さや仕上がりとは関係ないところなので、グランギニョルがお話自体も面白くて印象に残る作品というのがすごく嬉しい。

 

閑話休題

ダリについての記事でも書いたけど、ダリがラファエロに殊更厳しくしていたのは

フリーダの「ラファエロの前では厳格な父親でいてください」という言葉があったから。

ダリとフリーダの間の愛情が見えて、だからこそTRUMPを観た人は絶望を深くする。

 

 

◆愛加さんについて

 

元宝塚の方ということは知っていたけど、それ以外の前知識は全くなし。

前出のハート型の髪型、正直どうなんだ…と思ってたけど気品溢れるお姿になるのすごい。

今宵は黒き夜は最後の高音の伸びとか素晴らしくて鳥肌が立って仕方なかったし

フリーダがマルコに噛まれた時の絶叫は誰よりも響いて壮絶だった。

可憐なお顔立ちだけど、なんていうかパワーがある。

愛加さんが登場すると場の雰囲気が引き締まる。

勿論フリーダの役柄もあるけど、愛加さんが緊張感を与えてるんだと思っている。

宝塚観てみたいなー!!!と本気で思いましたが、色々とルールがあるようなので初回はできれば経験者の方と行きたい。予定は未定。

 

 

 

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グランギニョルの幕が閉じる③ 春林と歌麿について

ネタバレ。

 

 

 

◆李春林について

 

 春林はクランではなく人間界でバンパイアハンターに育てられ、彼自身も若くしてハンターのキャリアを積んでいる。

春林の背景はまたどこかで話に繋がってくるのかな。父親が誰か、とか。

春林は名前が示すように、中国拳法のような素手の戦闘スタイルで、気も操ることができる。バンパイアハンターの中でもかなり特殊な技術の持ち主。

戦闘中歌麿にわざとイニシアチブを取らせ、自らの能力を解放させたが、歌麿との会話から 過去にも この行為を行っていることがわかる。

ダンピールでありながら繭期を超えて生きているが、長くはない余生と自ら言うのはどういうことなんだろう。

バンパイアハンターという職業柄なのか、ダンピールは繭期を超えても短命だからということなのか、あるいはイニシアチブの乱用による弊害があるのか。

末満さんのニコ生での発言で、次の任務に発つ春林は予感めいたものがあったとのことだったけれど

すでに冒頭からその意識があったのだろうか。

ポジティブダンピールを自称するシーンでは観客の笑いが生まれていたけれど、その予感があったのなら、春林の決意を笑えなくなる。

 

 

◆東さんについて

 

 最初に見たのはおそらく刀ステ初演。画面上では とにかく大きいというイメージ。

今回間近で見て、大きいけどすらっとしていて、なんていうか芸能人になるために生まれてきたような体格だなあと。手脚の長さと細さ、あと、肌がとてもきれいだったのが印象的。

 春林の「上出来です。」がとても好きで、歌麿に嚙まれた後、汗に濡れた顔を上げながら言うそのセリフはファンじゃなくても惹きつけられた。

声が低いけれど優しく響くので、聴いていて心地よい。

歌もお上手だと聞いたので、ミュージカル方面での今後の予定がたくさんで何より。

 

 

歌麿について

 

 残酷劇と銘打っていて暗いお話の中で、歌麿は一種の清涼剤のような存在。

清涼剤っていうよりも、スパイスというほうがしっくりくるかもしれない。

春林とのコンビ、ハンスとのやりとり、ダリとの掛け合い、各場面で重苦しいテンションを一瞬払拭してくれる。

歌麿はもともとが人間で、バンパイアに噛まれても死に至らなかった珍しい後天的吸血種。

自分を吸血種にし、家族を殺したダミアン・ストーンに復讐するためにバンパイアハンターとなった。

グランギニョルにおけるダミアンは、歌麿の探すダミアンではなかった。いつかこのダミアンも出てくるのだろうか。

歌麿は単純なおバカのようでいて、感情に流されたのは黒猫の店でダミアンの名前を聞いた時だけだった。意外と冷静なのか、師匠によく躾けられているのか。

 

小説「シモンには動機がない」のカザンは、歌麿のことで間違いないと思う。(由来は横山崋山?)

そしてシモンは石舟のこと。

SPECTERでの石舟と萬里の会話で、「歌麿と一緒が良かった」「(石舟と萬里は)長い付き合い」というやり取りがあった。同じ研修をした同期だったとは。

萬里が石舟を邪険に扱うのはツンデレとかその類のものかと思っていたけど、小説を読むとだいぶ印象が変わる。石舟が怖い。

きっと小説になるくらいだからこの辺りも設定が色々あってそのうち明かされるんだろうなあと思うけど、グランギニョルの感想を書き始めてからそんな希望的観測ばっかり言ってる気がする…。

末満さんがライフワークと仰ってるTRUMPシリーズ、私も生涯観ますから どうぞ健康にはお気をつけてたくさん作品作ってくださいませ。

 

 

◆松浦さんについて

 

 松浦さんもグランギニョルでお名前を知った。

 USJでダンサーをされていたとのことなのだけど、キャスパレのダンスのときにあまり観ていなくて後悔…。DVDでたっぷり観よう。

 歌麿が絶妙な間の取り方で笑いを起こしていくのは、さすが関西の方。

涅槃像ポーズはLILIUMファンには嬉しい演出でした。

メイクと髪型で相当見た目の印象が変わる方だと思う。

声質的に元気な役とかガサツっぽい役が似合いそうだけど、素顔のスッとしたきれいなお顔立ちが活きそうな、歌麿とは真反対の それこそレイン中級議員のような役も観てみたい。

 

 

 

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グランギニョルの幕が閉じる② ゲルハルトとマルコについて

ネタバレしかありません。

 

 

◆ゲルハルト・フラについて

 

 家名に呪われ、亡き父親の影に怯え続けてきたゲルハルト。

フラ家のために、フラ家のために、名誉あるフラ家のために!

必死に努めを果たしても父に認めてもらえない空虚な心と、自分と同じような立場にありながら、デリコ家の名に従属しないダリへの憧れ。

世間への体裁とフラ家の断絶を防ぐために、マルコとマリアの子を自らの子として育てること。ゲルハルトという個人よりも、フラという家名を重んじること。

幼年期から現在まで、精神的に崩壊してしまいそうな状況でも、彼を立たせているのは間違いなくフラ家を守るという使命感。

永遠に抜けられないループの中で、悩ましく美しく生きるゲルハルト。

その心を満たすのは、原初信仰だけなのか。

 ゲルハルトはダリよりも更に血統意識をこじらせているから、吸血種のヒエラルキートップたるTRUMPにしか救いを請えないのかもしれない。

 

ゲルハルトはアンジェリコを愛せたのだろうか。

 

◆三浦さんについて

 

 三浦さんは、数年前の仮面ライダーオーズ/OOOでしか見たことがなかった。

当時、粗暴な役と気弱で優しい二役の演技が上手だなと思った記憶。

 

まさに美青年、貴族、耽美といったワードがぴったりで、

顔が綺麗な役者はたくさんいるけれど、ここまで高貴な雰囲気を出せる方はそういない。

背が高くて顔が小さくて、儚げで気品があって…と書くとまるで女性への褒め言葉。

腕を組んで少し胸を反らし 静かに歩を進めるところ。フェンシングのような剣さばき。星に手を伸ばすシーン。

どれも印象的だった。

少し鼻にかかったような発声も。

私はもう、ゲルハルトは三浦さんしか考えられない。

 

 

◆マルコ・ヴァニタスについて

 

 マルコに関しては、まだ整理しきれていないところがある。以下自分のために整理。

マルコ=ウル=ダミアン。ややこしい。

ウルという原初信仰の吸血種で、幼い頃にダリの父クロードの異教団粛清により両親を亡くしている。

同じく両親を亡くした人間のスーとともに追っ手を逃れて育つ。

その後ダミアン・ストーンにイニシアチブを取られダミアンコピーとなり、マルコ・ヴァニタスという下級貴族にすり替わる。

下級議員としてゲルハルトの下で働いていた際、ゲルハルトの妻 マリアとの間に子どもができる。

ゲルハルトの部下をクビになったのち、ヨハネスの部下となった際にヨハネスのイニシアチブを掌握。

スーが子どもを身籠もる。

ヨハネスにダリを異教団殲滅作戦や繭期少年少女失踪事件の担当にさせ、グランギニョルを開始する。

 

グランギニョルの目的は、ウルのダリへの復讐とダミアンのTRUMPへの供物。マルコの中の二つの人格が絡み合い、一つの残酷劇を仕立て上げた。

とはいえ、グランギニョルの劇中では、ほとんどがダミアンの人格であったように感じる。

マルコの「ウルが原案を書き、ダミアンが脚本と演出を務め、ダリ・デリコが主演するグランギニョル」というセリフからも。

ウルはダミアンコピーにされた後どの程度人格を保っていたのだろうか。

ウルがダミアンからスーを助けたということは、イニシアチブによる人格のコピーは、元の人格への上書きではなく、元の人格を残したままダミアンの人格を追加するということなのだろうか。

(なんとなく二輪咲きに繋がりそう)

 

ダミアンについては、まだ謎が多いので今後の作品でどう描かれていくかが楽しみ。

ただ、どう考えてもクラウスはグランギニョルを望んでいなそう。

ダミアンはTRUMPにグランギニョルを捧げて、何を得ようというのだろう。

 

それにしても

不死を与えれば諍いが起こり

不死を奪えば望んでいないグランギニョルを捧げられ

愛するものは自分と共に不死を生きることを選ばず(ここは逆説的かもしれないけど)

不死を与えた愛するものに恨まれ続け

それでもなお死には手が届かない

クラウスの孤独は考えただけでもゾッとする。

 

◆栗山さんについて

 

 栗山さんは今回初めてお名前を知った。

ブロマイドが3枚の人だから重要な役どころなんだな、くらいの認識。

田舎出身の下級貴族の役はコミカルでハマり役。少し訛ったようなイントネーションをつけていて、人畜無害な人物というイメージを刷り込む。

正体を明かしてからの、特にウルを噛むシーンの狂気。目力が物凄かった。

それと、セリフをとちらなかったのは私が見た中では栗山さんだけだったと思う。

演技、アクションとも派手さはないけれどレベルの高い俳優さんだと感じた。

 

 

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