観劇初心者の記録

観劇の記録など

グランギニョルの幕が閉じる③ 春林と歌麿について

ネタバレ。

 

 

 

◆李春林について

春林はクランではなく人間界でバンパイアハンターに育てられ、彼自身も若くしてハンターのキャリアを積んでいる。

春林の背景はまたどこかで話に繋がってくるのかな。父親が誰か、とか。

春林は名前が示すように、中国拳法のような素手の戦闘スタイルで、気も操ることができる。バンパイアハンターの中でもかなり特殊な技術の持ち主。

戦闘中、歌麿にわざとイニシアチブを取らせ、自らの能力を解放させたが、歌麿との会話から 過去にも この行為を行っていることがわかる。

ダンピールでありながら繭期を超えて生きているが、長くはない余生と自ら言うのはどういうことなんだろう。

バンパイアハンターという職業柄なのか、ダンピールは繭期を超えても短命だからということなのか、あるいはイニシアチブの乱用による弊害があるのか。

末満さんのニコ生での発言で、次の任務に発つ春林は予感めいたものがあったとのことだったけれど

すでに冒頭からその意識があったのだろうか。

ポジティブダンピールを自称するシーンでは観客の笑いが生まれていたけれど、その予感があったのなら、春林の決意を笑えなくなる。

 

 

◆東さんについて

最初に見たのはおそらく刀ステ初演。画面上では とにかく大きいというイメージ。

今回間近で見て、大きいけどすらっとしていて、なんていうか芸能人になるために生まれてきたような体格だなあと。手脚の長さと細さ、あと、肌がとてもきれいだったのが印象的。

 春林の「上出来です。」がとても好きで、歌麿に嚙まれた後、汗に濡れた顔を上げながら言うそのセリフはファンじゃなくても惹きつけられた。

声が低いけれど優しく響くので、聴いていて心地よい。

歌もお上手だと聞いたので、ミュージカル方面での今後の予定がたくさんで何より。

 

 

歌麿について

そもそもが残酷劇と銘打っていて暗いお話の中で、歌麿は一種の清涼剤のような存在。

清涼剤っていうよりも、スパイスというほうがしっくりくるかもしれない。

春林とのコンビ、ハンスとのやりとり、ダリとの掛け合い、各場面で重苦しいテンションを一瞬払拭してくれる。

歌麿はもともとが人間で、バンパイアに噛まれても死に至らなかった珍しい後天的吸血種。

自分を吸血種にし、家族を殺したダミアン・ストーンに復讐するためにバンパイアハンターとなった。

グランギニョルにおけるダミアンは、歌麿の探すダミアンではなかった。いつかこのダミアンも出てくるのだろうか。

歌麿は単純なおバカのようでいて、感情に流されたのは黒猫の店でダミアンの名前を聞いた時だけだった。意外と冷静なのか、師匠によく躾けられているのか。

 

小説「シモンには動機がない」のカザンは、歌麿のことで間違いないと思う。(由来は横山崋山?)

そしてシモンは石舟のこと。

SPECTERでの石舟と萬里の会話で、「歌麿と一緒が良かった」「(石舟と萬里は)長い付き合い」というやり取りがあった。同じ研修をした同期だったとは。

萬里が石舟を邪険に扱うのはツンデレとかその類のものかと思っていたけど、小説を読むとだいぶ印象が変わる。石舟が怖い。

きっと小説になるくらいだからこの辺りも設定が色々あってそのうち明かされるんだろうなあと思うけど、グランギニョルの感想を書き始めてからそんな希望的観測ばっかり言ってる気がする…。

末満さんがライフワークと仰ってるTRUMPシリーズ、私も生涯観ますから どうぞ健康にはお気をつけてたくさん作品作ってくださいませ。

 

 

◆松浦さんについて

松浦さんもグランギニョルでお名前を知った。

 USJでダンサーをされていたとのことなのだけど、キャスパレのダンスのときにあまり観ていなくて後悔…。DVDでたっぷり観よう。

 歌麿が絶妙な間の取り方で笑いを起こしていくのは、さすが関西の方。

涅槃像ポーズはLILIUMファンには嬉しい演出でした。

メイクと髪型で相当見た目の印象が変わる方だと思う。

声質的に元気な役とかガサツっぽい役が似合いそうだけど、素顔のスッとしたきれいなお顔立ちが活きそうな、歌麿とは真反対の それこそレイン中級議員のような役も観てみたい。

 

 

 

グランギニョルの幕が閉じる② ゲルハルトとマルコについて

ネタバレしかありません。

 

 

◆ゲルハルトについて

家名に呪われ、亡き父親の影に怯え続けてきたゲルハルト。

フラ家のために、フラ家のために、名誉あるフラ家のために!

必死に努めを果たしても父に認めてもらえない空虚な心と、自分と同じような立場にありながら、デリコ家の名に従属しないダリへの憧れ。

世間への体裁とフラ家の断絶を防ぐために、マルコとマリアの子を自らの子として育てること。ゲルハルトという個人よりも、フラという家名を重んじること。

幼年期から現在まで、精神的に崩壊してしまいそうな状況でも、彼を立たせているのは間違いなくフラ家を守るという使命感。

永遠に抜けられないループの中で、悩ましく美しく生きるゲルハルト。

その心を満たすのは、原初信仰だけなのか。

 ゲルハルトはダリよりも更に血統意識をこじらせているから、吸血種のヒエラルキートップたるTRUMPにしか救いを請えないのかもしれない。

 

ゲルハルトはアンジェリコを愛せたのだろうか。

 

◆三浦さんについて

三浦さんは、数年前の仮面ライダーオーズ/OOOでしか見たことがなかった。

当時、粗暴な役と気弱で優しい二役の演技が上手だなと思った記憶。

 

まさに美青年、貴族、耽美といったワードがぴったりで、

顔が綺麗な役者はたくさんいるけれど、ここまで高貴な雰囲気を出せる方はそういない。

背が高くて顔が小さくて、儚げで気品があって…と書くとまるで女性への褒め言葉。

腕を組んで少し胸を反らし 静かに歩を進めるところ。フェンシングのような剣さばき。星に手を伸ばすシーン。

どれも印象的だった。

少し鼻にかかったような発声も。

私はもう、ゲルハルトは三浦さんしか考えられない。

 

 

◆マルコ・ヴァニタスについて

マルコに関しては、まだ整理しきれていないところがある。以下自分のために整理。

マルコ=ウル=ダミアン。ややこしい。

ウルという原初信仰の吸血種で、幼い頃にダリの父クロードの異教団粛清により両親を亡くしている。

同じく両親を亡くした人間のスーとともに追っ手を逃れて育つ。

その後ダミアン・ストーンにイニシアチブを取られダミアンコピーとなり、マルコ・ヴァニタスという下級貴族にすり替わる。

下級議員としてゲルハルトの下で働いていた際、ゲルハルトの妻 マリアとの間に子どもができる。

ゲルハルトの部下をクビになったのち、ヨハネスの部下となった際にヨハネスのイニシアチブを掌握。

スーが子どもを身籠もる。

ヨハネスにダリを異教団殲滅作戦や繭期少年少女失踪事件の担当にさせ、グランギニョルを開始する。

 

グランギニョルの目的は、ウルのダリへの復讐とダミアンのTRUMPへの供物。マルコの中の二つの人格が絡み合い、一つの残酷劇を仕立て上げた。

とはいえ、グランギニョルの劇中では、ほとんどがダミアンの人格であったように感じる。

マルコの「ウルが原案を書き、ダミアンが脚本と演出を務め、ダリ・デリコが主演するグランギニョル」というセリフからも。

ウルはダミアンコピーにされた後どの程度人格を保っていたのだろうか。

ウルがダミアンからスーを助けたということは、イニシアチブによる人格のコピーは、元の人格への上書きではなく、元の人格を残したままダミアンの人格を追加するということなのだろうか。

(なんとなく二輪咲きに繋がりそう)

 

ダミアンについては、まだ謎が多いので今後の作品でどう描かれていくかが楽しみ。

ただ、どう考えてもクラウスはグランギニョルを望んでいなそう。

ダミアンはTRUMPにグランギニョルを捧げて、何を得ようというのだろう。

 

それにしても

不死を与えれば諍いが起こり

不死を奪えば望んでいないグランギニョルを捧げられ

愛するものは自分と共に不死を生きることを選ばず(ここは逆説的かもしれないけど)

不死を与えた愛するものに恨まれ続け

それでもなお死には手が届かない

クラウスの孤独は考えただけでもゾッとする。

 

◆栗山さんについて

栗山さんは今回初めてお名前を知った。

ブロマイドが3枚の人だから重要な役どころなんだな、くらいの認識。

田舎出身の下級貴族の役はコミカルでハマり役。少し訛ったようなイントネーションをつけていて、人畜無害な人物というイメージを刷り込む。

正体を明かしてからの、特にウルを噛むシーンの狂気。目力が物凄かった。

それと、セリフをとちらなかったのは私が見た中では栗山さんだけだったと思う。

演技、アクションとも派手さはないけれどレベルの高い俳優さんだと感じた。

 

忘れぬうちに。

まだ大阪での公演はありますが、私の記憶が薄れてしまわないうちにと思い

グランギニョルの記事あげていきます。

 

さっきあげたのが1つ目。

記事がいくつになるかはまったくわかりません。まだ3つ目までしかできていないけど、つらつら書いてあげていきます。

 

ネタバレしかないので大阪で観劇予定の方はお気を付けください。

 

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グランギニョルの幕が閉じる① ダリについて

ネタバレしかありません。

 

 

 

 

既存のシリーズ作品よりも 細かく練り込まれた設定で TRUMPの世界を大きく広げた今作。

明かされた事実と、新たな疑問。

 

◆ダリ・デリコについて

 

ゲルハルトが言っていた。デリコ家の名がダリを貴族にしているのではなく、ダリは生まれながらに貴族なのだと。

好きでデリコ家に生まれたわけではないと言い放ちつつも、デリコ家の当主というプライドは彼の大切な部分であることが伺える。

 

グランギニョルでのダリは飄々として、茶目っ気もあり、貴族然とした強い態度や口調の裏には愛情や優しさがある。

 

ダリはマルコに グランギニョルの主役に祀りあげられたが、それはマルコ(=ウル)の家族がダリの父・クロードに粛清されたため。

ダリもまた、デリコの名の呪いを受けている。

全てがマルコの手の中で、グランギニョルは完成していく。

スーの死、ヨハネスとの決闘、マルコの正体、マルコからウルへの呪い、フリーダから刃を向けられたこと、そして、フリーダの死。

 

ラスト、春林と歌麿を見送るダリは平静だった。

フリーダとスーに託された ラファエロとウルの存在があったからかもしれない。

それとも、ダリの根底にある 生まれながらの貴族としての矜持がそうさせるのか。

どちらにしても、その強さがダリのノブレスオブリージュなのだろう。

下々の情けや慰めや憐憫なんて必要としていない。

 

そこから時を経て、TRUMPでのダリ。

重厚感を増し、血盟議会での地位をより高いものにしている。

息子、特にラファエロには厳しく接しているのは

フリーダの「せめてラファエロの前では厳格な父親でいてください」

ラファエロがいつかあなたのような立派な貴族になれるように」

という願いをダリが守っているから。

そして、自分の目の届かないクランの中で ウルを守る、ウルを愛するという役目を託すことができるのは、ラファエロしかいなかったから。

 

もう1つ、悲しい事実。

ダリからウルへのイニシアチブ(グランギニョルラスト)は、マルコからウルへのイニシアチブに勝てなかった。

自分がダンピールだということから、TRUMP信仰にのめり込んでいくウルは 確かにずっと死の影に怯えて生きている。

※末満さんは、ダリのイニシアチブを希望の欠片と仰っていたようなのですが 私の解釈として。

 

TRUMP終盤でのダリの「これが我らの結末か…」の言葉がつらい。

14年後に達成される、マルコの呪い。

 

 

◆染谷さんについて

染谷さんの演技は、刀剣乱舞 虚伝の初演でしか見たことがなかった。

いたずら好きでアドリブ好き。役柄なのか、本人の素なのかわからなかった。

 

染谷さんはツイッターやブログで本音を出すタイプじゃないし、すごく空気を読むし、常識的な大人で仕事に対する真面目さ感じる一方、

日替わりやアドリブの機転、バックステージでのユーモラス、飄々としたところもあり、それらが相まってミステリアスさを醸している。

今回のダリ役は本当にハマり役だと思った。

 

ビジュアルに関して言えば、本当に月並みな言葉しか出ないけど美しかった。

美しさはそれだけで高貴を連想させると実感。

 

殺陣もさすがで、冒頭の異教団殲滅作戦で黒ずくめ6人との闘いのシーン、刀をくるくると回すところはSEともぴったりハマっていた。

 外套のすそをはためかせる動き、表情の一つ一つ、どのシーンを切り取ってもダリだった。

 

染谷さんは、所謂 役が憑依するタイプではないと思う。

一般的に憑依型というのは天才的な演技力に対する最大の褒め言葉のように書かれているが、

今回のダリは、自ら高めていって到達した、染谷さんにしかできないダリなんだと思う。

そしてそれが末満さんが目指したところなのだとも。

 

この作品で、染谷さんの今後を応援したいと思った。

平たく言えば、落ちた。

 

重く苦しい役を演じ続けるのって、どんな精神状態になるのだろう。

キャリアがあるので何ともないものなのでしょうか。

なにはともあれ、お疲れ様でした。

素晴らしいダリをありがとうございました。

 

 

グランギニョル初日観てきました。

因果、輪廻、メビウスの輪

 

 

※ネタバレなし(多分)

 

もーーー、さいっっこうでした。

さいっっこう、かつ、さいっってい(最上級に褒めてる)。

何が最低って、こんな残酷な話ない。

グランギニョル単体でも残酷なんだけど、グランギニョルを見ると過去の作品の残酷度が増す。

グランギニョルでTRUMPシリーズを始めて観る方は、ぜひシリーズの他の作品も観てほしい。

TRUMPも、LILIUMも、SPECTERも、全部関係あるし楽しめます。

TRUMPに関しては、Dステ版を見てからNU版を観ると

グランギニョルのためにNU版ちょっと変わったのか?って思います。

あと、各所に出てくるセリフの重みが違ってきます。

 

それと、今回新たに公式に加わった設定がかなりあり、まだ脳が処理しきれていません。

公演期間中にちゃんと把握したいな。

 

パンフレットは超豪華です。

年表、用語辞典、関係図まである。なんのご褒美だろう。

 

ちなみに初日、グッズの購入制限がありました。

事前に発表されていた缶バッチの6個に加え

パンフレット 上限2

トートバッグ 上限1

ブロマイド 各種上限2

となっていました。(先行販売)

 

先行販売ではパンフ、トート、ブロマイド(染谷さん、東さん、窪寺さん)を購入したんですが、次の時に買い増すと思います。

 

大千秋楽迎えたら、ネタバレがっつりありで感想書きたい。

本当に良かったです。

 

 

 

 

あ、今日Patchの東京公演のチケ取れました。

霧、虹どっちも観ます。

 

繭期の準備はできました

TRUMP用語の記事は一旦下げました。

ネタバレありと言っても、どこまでか 

自分の中でも不明確だったので。

 

もう今週末ですよ!!!

グランギニョル楽しみ過ぎる。久しぶりの生めいめい、初 染谷さんも。

あとは音楽がとても楽しみ。

鬱々として壮大で美しい曲に違いない。

 

今回初めてキャストやスタッフの方にお手紙を書いてみようと思います。

まだ手をつけてません。間に合うかな…。

テニミュがすごかった話②

キャストで印象に残った方の話。

 

ダントツで印象に残ったのは、桐原役の前田隆太朗さん。

他の方とは一線を画してるな、と思いました。

滑舌も良くて、自然な演技なのにはっきり声が聞こえました。聞き取りやすかった。

調べてみたら、ワンピースの舞台でルフィ役をされてた方だとか。

人気作品の主役をやってたと知って納得しました。

 

歌では柳役の井澤巧麻さんが声量も音程も安定していたように思います。

みんなで歌っていても、判別できるくらい。でも悪目立ちしてたとかではないんですよね。

 

あとは仁王役の後藤大さんは歌もダンスも演技も卒なくこなすなぁと眺めていたけど、お顔の綺麗さにびっくりしました。

気になってツイッターフォローしたら、幸村役の立石俊樹さんとのツーショットを見て2人のあまりの綺麗さに2度目のびっくり。

 

リョーマ役の阿久津仁愛くんはもう本当リョーマ…月並みだけど、漫画から抜け出したとはこういうことかと。

リョーマで印象に残ってるといえば、桐原に膝を狙われた時の跳ね すごい。

とてつもない運動神経ですね。

 

お話自体も、面白かったです。

桐原のサイコパス的キャラや、柳生と仁王の入れ替わり、幸村との絆、柳と乾の因縁、テンポよく進んでいきます。

 

色々書きましたが、イケメンに次ぐイケメンで大変幸せでした。眼福です。

これ思春期に見ていたらやばい。